少々記事の間隔が開いてしまいましたが、9月定例会の一般質問のうち「市と地域住民の関わり」についてご報告致します。
この質問は長岡市が市民に対してどのような意識を持ってお付き合いしていくのか、そういう市と市民の距離感覚についての問いかけです。
その象徴的な出来事の一つとして、長岡花火を取り上げました。
花火をご覧になった方々の総数は二日間で96万人、長岡一のイベントである花火の実施において、対外的なサービス拡充の中で疎外感を覚えられる長岡市民が増えてきています。
今年から好位置の観覧場所はすべて抽選有料席となり、選に漏れた市民は脇に設置された無料自由席に行かざるを得ませんでした。また市外からの親戚や知り合いを招くような場合、全員分の確保は望めないことから、はじめからチケットの入手を諦めていた方もいらっしゃいました。
この花火大会でご苦労されているのは運営関係者だけではありません。
会場そばの地域では、花火の燃え滓の処理や、観客の糞尿の害に悩まされることが恒常化している地域もあり、その苦労は察するに余りあります。
市民への感謝の気持ちを考えれば、主役である長岡市民がだんだんと花火を自由に見られなくなっている現状は、何らかの形で改善すべきと考えます。
例えば、花火大会は2日間開催されるわけですから、その1日は市民優先の席を作る、ですとか、一部観覧席を市民優先に抽選を行うなど、花火観覧席について市民優先の便宜を図っていくべきとの問いに、今後検討する旨の市の回答を得ました。
「市と地域住民の関わり」について次の質問は町内会等、地域との関わりについてです。
町内会が長岡市を支える重要な地域密着型の組織であることはいうまでもありません。
今現在、長岡市では柏崎刈羽原発事故を想定した避難計画の策定を行っておりますが、実際に秩序だって住民を避難させるためには、町内会という自治組織の協力が大変重要です。
原発事故にかぎらず、各種災害時も同様で、町内会がしっかり機能していれば、市の負担も軽減され、より効率的にリソースを活かすことが可能でしょう。
町内会の結束力や加入率は各地域ごとに大きく異なっており、概して高層建築等の都市化が進んでいる地域はその連帯感も弱くなるようです。ですが先にも述べたように、この組織が充実していることによって二次災害、三次災害を小さくすることが出来るわけですので、日頃からの市の町内会に対する手厚いサポートがその鍵になると考えます。
具体例として、融雪パイプ敷設におけるトラブル対応、災害時要援護者名簿の提供方法の簡素化、町内会相談窓口について市の見解を質したところ、町内会組織の意義は十分承知しており、サポートはしっかりと行っていく旨の答弁を得ました。
基礎自治体である市は地域密着の視点で社会を考えます。であるならば、まずは足元をしっかりと固めて、その上で対外的な取り組みを考えていく必要があります。折りにふれ地元に配慮する姿勢を示すことで地域の気持ちがまとまるのであれば、それを疎かにするべきではないと私は思います。
以上
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