町内会の存在意義を考える


みなさまこんにちは、藤井盛光です。
長岡は先日最高気温28℃を記録したかと思えば、その翌日の気温は10℃台前半になったりと、健康管理が難しい天気が続きましたが、ここ数日は安定して気持ちのよい陽気が続くようになりました。


上杉謙信公が幼少期を過ごした栃尾城址からまちを望む


さて私儀、今年の4月から2年間の任期で地元千手2丁目の町内会長を拝命いたしております。町内会、地域によっては自治会とも呼ばれていますが、その会長選出というのは様々なしがらみから難航するようでして、私に白羽の矢が立った理由はしがらみがなく、議員ということで最低限の信用があるからのようです。経緯はさておき、受けるからには真面目に務めなければなりません。


私が認識している最近の問題点として、若い世代をはじめとした町内会離れが挙げられます。加入やイベントに対する世代間の意識のズレや、近所付き合いをせずとも取り敢えずは暮らせる現実など、そういう流れになるのも仕方のない事なのかもしれません。また単身世帯や、共働き世帯にとって仕事に優先させて日中の町内会活動に参加することは大きな負担を強いることになり、加入に心理的な障壁となっている実態もあるようです。そもそもプライベートでの人付き合いが嫌だという人も増えてきています。


しかしながら、近所の方々との日常的なお付き合いが失われた状況は、些細な原因に依るトラブルの元になりますし、最近問題になっている「無縁死」をはじめ、様々な社会の不安定さをもたらします。災害時をはじめイザという時頼りになるのは「遠くの親戚より近くの他人」です。また教育という面でも、ご近所付き合いをする親を見て、その子も人付き合いとはどういうものか学ぶのではないでしょうか。ご近所のお年寄りが子供を見守ってくれることもあります。


そういった諸々のことに鑑みますと、町内会という組織は現代社会のニーズに合わせた上で地元のつながりを強めるため、これまで以上に柔軟で積極的な活動が必要になって来るのではないでしょうか。町内会に参加する価値があれば自然と人は集まるはずです。そして人が集る町内会があるまちは住みやすいまちでしょうし、結果として地域住民のQOL向上が望めます。


こういった観点から千手2丁目の町内会が、住民に求められる町内会として市内のモデルケースになるべく活動を始めました。柔軟な活動が可能になるよう、副会長に同世代の方を選任し、まずは交流促進策として町内お花見会を開催いたしました。急な開催にもかかわらず100名の皆様からご参加いただき盛会裡に終わりました。出だしとしてはまずまずだと思います。このような地道な活動を通じて地元の連帯感を強め、隣人の顔が見え、地元に必要とされる町内会を維持してゆきたいと想います。





いま、世の中は民主党をはじめ「新しい公共」という音頭のもとにボランティアや市民の行政参画のための仕組みづくりが盛んに取り組まれておりますが、なにも新しいシステムづくりを優先する必要はなく、既にシステムとして安定している町内会を活かす方策を考えるべきです。長岡市における市民協働の中身を見ると、市民協働と町内会は行政区分の中で別の所掌となり、町内会を敢えて中心に置かないような意図を感じます。


それはともかくとして、家庭→地域→地方自治体→国家という組織構成の中で、地域の安定を支える町内会でしっかりと仕事をさせていただき、良い町内から良い長岡市、ひいては良い日本の為に頑張らさせていただく所存です。




以上。






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